TARICコード
TARICコードとは、貨物を輸出入する際に世界共通で用いられるHSコード(6桁)に、EU独自の下位分類を加えた10桁の番号のことです。
つまり、共通の6桁+EU指定の4桁で構成される10桁のコードです。
TARICコードは輸出入だけではなく、化学物質調査でも必要になる場合があります。
最近、chemSHERPAの追加機能として、SCIP情報入力欄が増えましたが、そこでもTARICコードを確認する必要があります。
輸出入関係のコードなので、製造現場からはなかなか関係のないものですが、客先からのお問い合わせがある以上、対応する必要があります。
TARICコードの調べ方
TARICコードは上記から調べることができます。
開くとこの画面が出てきます。
「ACCESS THE DATABASE」をクリックします。
この画面になるので、「Measures」にある「Goodscode」(黄色く囲まれているところ)にHSコードを入力しましょう。
また、「Origin/destination」では、日本を設定します。
「Origin/destination」は「出発地と目的地」という意味ですが、生産者から最終的な目的地は作成時にはわからないので、出発地である「日本」を入力します。
今回は試しに、ステンレス部品(7323.93)を輸出するとして入力します。
(※今回は例として検索を行うので、製品のコードは用途や材質などをよく確認して入力を行ってください)
HSコードがわからない場合、「Goods code」の横にある 「Browse the Nomenclature」から探しますが、膨大な量なので、あらかじめHSコードを入力してから探すことをおすすめします。
入力ができたら、「Retrieve Measures」で検索を行います。
検索すると下の方に、候補がたくさん出てきます。
検索だけでは6桁の候補しか出てこないことが多いですが、番号をクリックすると以下のように、下4桁のコードが出てきます。
英語で使用用途等が書いてあるので、適するコードを判断して、10桁のコードを見つけ出します。
TARICコードとchemSHERPA
chemSHERPAに先日、SCIP情報の入力の機能が追加されました。
SCIP情報については以下でまとめています。
「成分情報」「遵法情報」の確定が行われると、自動的にSCIP入力画面に遷移します。
そこで必要になるのがTARICコードになります。
SCIP情報の詳細については以下でうまくまとめられているので参照ください。
以下は、chemSHERPAを配布しているJAMPからの資料になります。
PDFでまとめられているのですが、28ページが「成分情報のSCIP情報」に関わる実際の入力についての説明資料です。
参考にしていただけると幸いです。
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