中国RoHS

中国RoHS概要

中国RoHSとは中国国内で生産や販売される製品(電気電子機器)に関わる化学物質規制です。

EUのRoHS規制もありますが、対象物質や対象製品も似ています。

対象製品

中国市場で販売や生産される電気電子製品( 例:電子レーダー製品、電子通信製品、ラジオ・テレビ製品等 )

対象物質

対象化学物質閾値
鉛及びその化合物1000ppm以下
水銀及びその化合物1000ppm以下
カドミウム及びその化合物100ppm以下
六価クロム及びその化合物1000ppm以下
ポリ臭化ビフェニル(PBB)1000ppm以下
ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)1000ppm以下
国家が規定するその他の有害物質現在制定なし

EURoHS規制には適用除外が設定されていますが、中国RoHS規制にはありません。

要求事項

中国RoHS規制では以下の事項を満たす必要があります。

1.有害物質使用の標識と期限の表示  

対象物質非含有の場合
(JEITA環境部会より引用https://home.jeita.or.jp/eps/epsChinaRoHS.html)

緑のマークは、製品に有害物質が含まれない場合に製品に表示をします。  

対象物質含有の場合
(JEITA環境部会より引用https://home.jeita.or.jp/eps/epsChinaRoHS.html)

オレンジのマークは、製品に有害物質が含まれる場合に製品に表示をします。

中央にある数字は含有される有害物質が、通常の使用条件下において外部への漏洩や環境への汚染等の影響を及ぼさない期限になります。生産者は指定されている試験方法に基づいて、設定をする必要があります。

2.有害物質の表示

既定の書式に含まれる物質名と含有量を記載し、製品に付属させる必要があります。

3.電気電子製品の生産日の表示

製品に対しては、期限がいつまでであるか分かるように、生産した日を表示させなければいけません。

4.容器包装の使用に関わる国家標準または業界の遵守

製品を包装するために使用する包装材について、無害で、分解のしやすい、回収が容易なものにする必要があります。

5.合格評定制度に対する対応

この要求事項は、2019年からの規定になります。

対象製品に関して「合格評定制度」の要求を満たす必要がありますが、そのために、①国家推進自発的認証(第三者認証機関にて承認)または、②自己適合宣言(技術文書)が必要となります。

この記事を書いた人

品質保証課で化学物質調査の担当者として働いています。
宜しくお願いします。

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